MRI株式会社三菱総合研究所

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INCF「2020年度中間報告会」を開催

オンラインによるINCF「2020年度中間報告会」の様子

2020年10月20日、「2020年度INCF中間報告会」を開催しました。新型コロナウイルスの収束が未だ見通すことができない状況のなか、今年4月のINCF総会に引き続き、オンラインでの開催となりました。当日はINCF会員の他、2021年4月に統合を予定していますプラチナ社会研究会の会員、社内関係者を含め100名を超える方にご参加・視聴いただきました。

プログラムの冒頭、INCF事務局長より、2020年度上期の振り返りを行いました。新型コロナウィルス一色となった状況下、9月末に改訂・公開しました『2020年版社会課題リスト』では、新たにCOVID-19関連の社会課題を加えるとともに、未来志向の課題についても取り入れていることを説明しました。また、毎年開催しています「ビジネスアクセラレーションプログラム2020」の選考も順調に進んでいることを紹介しました。

最後にINCFとプラチナ社会研究会の統合に関しては、コレクティブインパクトを実現できるような組織にすべく準備を進めており、イノベーションを広げる土台を拡大したいと抱負を述べました。

ビジネスアクセラレーションプログラム(BAP)2020進捗報告

INCF活動の一環として毎年開催し、総応募件数650件以上、今年で6回目の開催となります。BAP2020については、INCF重点6分野「ウェルネス」 「水・食料」 「エネルギー・環境」「モビリティ」「防災」「教育・人財育成」を中心に、MRIが描く「100億人100歳が豊かで持続可能な未来社会」の実現に寄与する社会課題ソリューション(ビジネスアイデア)を広く募集し、過去最高の150件の応募がありました。多くのご提案の中から、2回の審査を経てファイナリスト7チームを選出しました。社会インパクト起点の事業戦略検討などMRI研究員による2か月間のメンタリングを経て、12月11日最終審査会(スタートアップのオンラインピッチ)をWEB配信します。

https://www.mri.co.jp/news/press/20201001_2.html

2020年度上期SIG・WGの活動報告

① サブスクリプション・ビジネスSIG(起案者:ビープラッツ)

サブスクリプションの最新トレンドや本来的な使い方を確認の上、具体的ケースワークを通じ、DX時代の国際競争力強化に資するビジネスモデル変革の可能性と実践課題整理をめざしました。製造業を中心に8社が参加、ケースワーク5社分を実施し、「日本企業(特にB2B)にあったサブスクリプションとは?」を基軸に議論を展開。その成果は、サブスク型事業企画用チェックリスト「SSB-H Checklist21」として一般公開することができました。これは、多様な参加企業が集い自由な議論を交わすことが可能なSIGならではの活動成果といえます。

https://www.mri.co.jp/news/press/20200826.html

② 外出機会増加WG(起案者:INCF事務局)

近年、ネットショッピングの発達や街の環境変化で外出機会が減少していることを課題として捉え、どのように新しい「外出目的」を付与し、外出行動を起こすか?サービスアイデアの検討を行いました。幅広い業界から10社が参加し、3つのペルソナ(都市の子育て世代、地方のシニア、都市の単身層)に対して、外出目的を探索したり、外出行為全体を支援するサービス案を検討しました。SIG後も生活者向けの調査等を行い、生活者の行動機会に繋がるビジネスの検討を行っています。

③ プラチナキャリア支援WG(起案者:三菱UFJ信託銀行)

人生100年時代、「プラチナキャリア」(=長期的視点を持ち、自律的に学び続け、社会に貢献するキャリア)人材を増やす社会的機運を盛り上げるため、昨年に続き、プラチナキャリア人材育成に積極的な企業を表彰しました(第2回プラチナキャリア・アワード)。9月3日にはオンラインで記念シンポジウムを開催し、その模様は「週刊東洋経済」(10月24日号)に掲載されました。ポストコロナ時代にはプラチナキャリア人材が一層求められることから、第3回に向けて準備を始めています。

④ インパクト投資WG(起案者:INCF事務局)

これまでのWGでの検討を踏まえ、その成果を「インサイトレポート」として取り纏めました。当該レポートでは、企業価値創出の新潮流として、社会・環境等に向けた価値(インパクト)が必要となる背景、現状、課題等について整理し、具体的なインパクト評価のモデルケースとして株式会社ゲイト(B会員)に関するインパクト・レポートのポイントについて解説、最後にコロナ禍を踏まえたBuild Back Better(より良い回復)の実現方策を提唱しました。レポートは今後公表の予定です。

⑤ サービスモデルによる交通改善WG(起案者:トヨタ自動車)

本WGでは、コネクテッドカーのデータ活用により、「クルマの制御で交通・街・世の中を変える」ことを目指しています。複数の移動データを統合し、行動変容を促すソリューションとして提供するビジネスモデルの検討を開始しました。今後は具体的な製品化に向けたF/Sを個別で推進し、ビジネスモデルの基盤を構築し、その上に乗る新たなサービス探索をWGで検討していく予定です。BtoBおよびBtoCで行動変容を促すビジネスモデルおよびリーンスタートアップができるイノベーションの探索をしていきます。

⑥ ママ世代を中心とするストレスマネジメントWG(起案者:住友生命)

ママストレスSIG(=妊娠期から子育て期のママ世代のストレス課題を解決するビジネスを検討)での議論を通じて出てきた事業アイデアの中から、コミュニケーション不足を主因とする夫や周囲の協力・理解不足に関わる課題が大きいと判断し、SIG後も当課題を解決するサービスのモックアップを複数案作成して顧客調査を行いました。8月からWGを立ち上げ、特にワンオペ(=孤独な育児)に関するママ世代のストレス課題に着目し、第三者による介入が解決に有効との仮説のもと、ICT等を用いたサービス・ソフトウェアの検討と実証の準備を進めています。

新規SIGの紹介

① フェーズフリーSIG(起案者:INCF事務局)

繰り返す災害。しかし、生活者には「想像の壁」があって、災害に備えられない。日常時に機能しない防災用品は、コスト。社会の脆弱性を下げるには、「非常時にも機能発揮する日常利用の製品・サービス」を増やしていく必要がある。このコンセプトを「フェーズフリー」といいます。「フェーズフリーSIG」、会員約20団体の参画を得て、11月20日に始動します。

ニューノーマル時代を考える

INCF事務局では、4月からベンチャー会員のコロナ禍における対応や取り組みについて、各社のプレスリリース等から情報を収集、リスト化し、その傾向・特徴や今後の期待について取り纏め、7回に亘ってINCF会員に配信してきました。

本会では、特に顕著な活動をしてこられたベンチャー会員5社の代表者にご登壇をいただき、コロナ禍での具体的な活動や挑戦、今後の展望についてピッチをいただきました。
発表企業(※敬称略、五十音順)は以下の通りです。

株式会社アクティベートラボアジアクエスト株式会社株式会社ゲイト株式会社チカク株式会社バカン

新規会員(ベンチャー)の自己紹介

2020年4月以降にINCFに参加された新規会員5社から事業概要紹介のピッチを行っていただきました。
発表企業(※敬称略、五十音順)は以下の通りです。

株式会社AirX株式会社OsidOri株式会社情報工場株式会社データグリッドユニロボット株式会社

賛助会員によるプレゼンテーション

発表団体:高知県商工労働部 産業創造課デジタルイノベーション推進室

今年度立ち上げた「オープンイノベーションプラットフォーム」を活用した課題解決型産業創出に向けた取り組みについて説明をいただきました。

<概要>
様々な分野150件以上の課題のなかから、市場性がありビジネスとして解決できる課題を専門家が精査し、現在19件まで絞り込みを行いました。県内外の企業にも広く声掛けし、製品開発のための補助金も準備しています。(最大2,500万円、事業期間は最長2年間)

2021年4月のINCFとプラチナ社会研究会の会員組織統合に向けて2020年10月1日付で、“未来共創本部”を新設しました。一体運営のもと、両会員組織では引き続き会員の皆様と一緒に社会課題解決、未来に向けた共創活動に取り組んで参ります。(了)

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