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INCF「2020年度総会」を開催

オンライン(Zoomを利用)によるINCF「2020年度総会」の様子

2020年4月10日、「2020年度INCF総会」を開催しました。4月7日に新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため日本政府から緊急事態宣言が発出され、多くの方が外出自粛、在宅勤務等にシフトする状況のもと、初の試みとしてオンライン(Zoomを利用)による総会開催を企画・実施しました。当日は会員企業・団体、社内関係者を含め約180名の方に参加・視聴いただき、チャットでの質疑応答など、活発な意見交換が交わされました。

プログラムの冒頭では、急遽INCF事務局にて実施した、「新型コロナウイルス感染症拡大・防止の影響に係るINCF B会員(ベンチャー)アンケート」の結果を共有しました。各社でセールスや開発等事業活動に大きな影響が出ている一方、感染防止に繋がるサービスをスピーディに提供している企業もあり、「こういう逆境の時だからこそ、自社の強みを課題解決に繋げたい」という前向きな回答が多数あり、大いに勇気づけられました。

続いて、INCF事務局長より、2019年度活動の振り返りと2020年度の計画、重点施策について説明を行いました。また、INCF活動の両輪である、異なる強みをもつ多様なプレーヤーが参加する「共創の場」の創出、能動的に参画・推進するプロデューサー的な役割をさらに強化するため、2021年4月にINCFとプラチナ社会研究会を統合すること、これを前提に今年度は一体運営をおこなっていくことを表明しました。

2019年度下期SIG・WGの進捗報告

① 教育格差SIG(起案者:京セラ)

ICTを活用して教育格差を是正するサービス/仕組みを検討してきました。複数のペルソナ像を設定し、フィールドワークを行いながらビジネスモデルを具体化しました。SIGは一旦終了となりますが、今後は、1.経済格差 2.地域格差 3.オンライン格差による3つの教育格差問題に取り組んでいきます。特に新型コロナ感染症による学校休業対策では、「学びを止めない未来の教室」など、EdTechやオンライン教育に着目しています。

② ママ世代を中心とする女性のストレスSIG(起案者:住友生命)

産後の女性の心身の変調やうつ病の罹患率の高さをふまえ、妊娠期から子育て期のママ世代のストレス課題を解決するビジネスを検討しました。対象のペルソナへのヒアリングや専門家の講演をもとに議論を進め、4つのストレス課題に対応するビジネスモデルが提案されました。今後は、「ママ、パパの育児知識、お互いへの期待と実態のギャップを解消」の方向性で実証を伴うWG開催を検討しています。

③ 単身高齢者の孤立化予防SIG(起案者:大和ハウス工業)

単身の高齢者の増加やQOLの低下、認知症や孤独死の問題が深刻化していることをふまえ、「現役世代への介入による将来的な孤立化の予防」を目指し、50歳代の人がどうしたら家庭や職場外で新たな「つながり」をつくれるか検討しました。デザイン思考でビジネスアイディエーションを実施し、「場」づくりや「仕組み」づくりなどの新たなアイディアが産まれました。今後、アーティストとコラボし大和ハウス工業が関わる住宅地をフィールドとして「まちの活性化」「人のつながり」の試行を企画中です。

④ 日本国民のお金の常識と金融教育SIG(起案者:三菱UFJ銀行)

義務教育世代、および50歳前後のリタイア後の人生を考える世代に対して、人生の選択肢を広げ、またより良い選択を行えるようにするための「金融リテラシー教育」の在り方を検討しました。新たな教育コンテンツ導入に関する学校の課題や解決ニーズの強さを確認し、ビジネスアイディア検討を行いました。おりしも新型コロナウイルス問題により、教育現場でオンライン教育強化の必要性が注目されており、WG移行に向けて検討を進めます。

⑤ サブスクリプション・ビジネスSIG(起案者:ビープラッツ)

サブスクリプションの最新トレンドや本来的な使い方を確認・検討の上、具体的ケースワーク(参加企業各社からの業界・事業内容に基づき)を通じ、DX時代の国際競争力強化に資するビジネスモデル変革の可能性と実践課題整理をめざして活動中です。2019年11月に活動開始し、これまでにケースワーク4社分を実施。今後はケースワーク残り2社分を実施するとともに、共通課題の深堀や、実践的ガイドラインを検討・整理する予定です。

⑥ 車両プローブデータ活用WG(起案者:トヨタ自動車)

自動運転社会を見据えた渋滞提言につながるソリューションを検討し、車両プローブデータを活用したビジネスモデル構築を目指して活動しました。今後は、円滑な交通流生成のための技術開発を道路事業者と検討・推進するなど、小規模なビジネスモデルでスタートし、顧客との接点を構築する方針です。

⑦ インパクト投資WG(起案者:INCF事務局)

前身の金融WGで構築したインパクト評価のフレームワーク等を活用し、スタートアップ2社(ゲイト:漁業・地域再生、ウェルモ:介護ICT)との協業を通じてインパクト評価の方法を具体的・実証的に検討しました。さらに、インパクト評価・投資の拡大方策を中長期的な観点から検討しています。

⑧ プラチナキャリア支援WG(起案者:三菱UFJ信託銀行)

昨年に引き続き、「プラチナキャリア」(=長期的視点を持ち、自律的に学び続け、社会に貢献するキャリア)の周知・浸透を目的に、そのキャリア形成を支援する企業を表彰する「プラチナキャリア・アワード(第2回)」を実施、4月2日に審査委員会をオンラインで開催しました。結果公表は5月下旬の予定です。なお、表彰式・記念シンポジウムの開催方法については、新型コロナウイルスの状況を踏まえ、現在検討中です。

⑨ OIM(Open Innovation Management)研究会(起案者:京都大学 椙山教授)

INCFアドバイザーである京都大学 椙山泰生教授をリーダーに「オープンイノベーションによる新規事業創造」をテーマに、参加企業の取り組みをご紹介いただき、意見交換を行ってきました。特に今年度は各企業のオープンイノベーション施設等を視察した上で、議論する機会を重視しました。現地訪問を通じて参加者の多角的な理解が深まったほか、知識の共有が進みました。2019年度までに形成された研究会のネットワークを基盤としつつ,2020年度は定期的な取り組みではなくアドホックなイベントの形で継続する予定です。

INCF新規会員の自己紹介、ショートピッチ

プログラム後半では、2019年10月以降にINCFに参加された新規会員等11社・団体から事業概要紹介や今後の展望についてショートピッチを行っていただきました。
登壇企業・団体(※登壇順)は以下の通りです。

今まさに未曽有の危機、前例のない困難に直面し、先の見えない状況に置かれていますが、INCFでは、引き続き会員の皆様と未来に向けた共創活動、社会課題解決に取り組んで参ります。(了)

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