MRI株式会社三菱総合研究所

INNOVATION NETWORK FOR CO-CREATING THE FUTURE

INCF「2018年度中間報告会」を開催

「人生100年時代のキャリア構築と学び直し」セミナー会場の様子

2018年10月23日、未来共創イノベーションネットワーク(INCF) 2018年度中間報告会を開催し、会員企業・団体、社内関係者を含め100名を超える参加者が集いました。

株式会社三菱総合研究所 INCF事務局長 小野 由理

株式会社三菱総合研究所 INCF事務局長 小野 由理

冒頭、三菱総合研究所 INCF事務局長の小野 由理が挨拶。2018年度上期の振り返りと今後の活動計画の説明を行いました。そのなかで、昨年から大幅な追加・見直しをおこなった「2018年度版 イノベーションによる解決が期待される社会課題一覧(通称:社会課題リスト)」を一般公開し、わずか1カ月で200件を超えるダウンロード数があったこと、経済産業省が主導するスタートアップ企業の育成支援プログラム「Jスタートアップ」に、INCFの会員ベンチャー企業4社が選出・認定されるなど、INCFの活動が内外に認知され、広がっていることを紹介しました。

また、ベンチャー会員の資金調達やINCF会員間での協業についても加速していることを報告しました。

2018年度上期SIG・WG・研究会の活動報告

株式会社ネットワンシステムズ 経営企画本部新規事業推進室 松本 大平 氏

ネットワンシステムズ株式会社 経営企画本部新規事業推進室
松本 大平 氏

① 学び直しSIG:「今後に結びつくビジネスプランを形に」

「人生100年時代」と言われる現在、政府が主導する人生100年時代構想会議においても、イノベーションを生み出し、世界で競争できる企業や人財を早期育成・創出していくための「学び直し」の環境整備が提言されています。国・企業・個人においても「学び直し」の必要性は広く共有・認識されていますが、現状、どのようなスキルが不足しているのか、何を学び直せばよいのかが不明瞭であり、「学び直し」の具体的な環境整備はまだこれからというのが実態です。

本SIGでは、「やるべき+α発見チーム」、「Recurrent mama(リカレントママ)チーム」、「変身資産研修チーム」の3グループをつくり、5回にわたって検討会を実施しました。「学び直し」を実践するにあたって、個々人が直面する課題や阻害する要因を特定し、それらに対する解決策の仮説検証をおこない、ビジネスモデルのプロトタイプを作成しました。

作成されたのは、40代男性を対象としたキャリア診断サービス「やるべき+α発見」、30代女性を対象とした学び×転職支援サービス「育休中にキャリアチェンジ」、50代男性を対象とした「変身資産蓄積支援事業」など、「機運醸成」「学び直しのサイクル継続」「適正なマッチング」を念頭に置いたプランです。これらは、9月28日に開催された三菱総合研究所の主催イベント「人生100年時代のキャリア構築と学び直し」でも発表され、今後のWGに向けたディスカッションも実施しました。

本SIG の活動を通じて、「学び直し」に関する知識や理解が深まり、様々な参加メンバー企業の方々と今後に結びつくビジネスプランを形にできたことは、大きな収穫だといえます。

株式会社ネットワンシステムズ 経営企画本部新規事業推進室 松本 大平 氏

ヤンマーホールディングス株式会社 経営企画部事業化推進室
鶴 英明 氏

② 農の担い手SIG:「都市住民と農家をいかに結びつけるか」

農業人口の減少、高齢化が著しく進行しているなかで、貸し農園での家庭菜園など、農業体験に対する関心を持つ人は少なくありません。「消費者」から「プロ農家」への一足飛びの転身は容易でなくとも、職業としての農業がどのようなものであるかを一般消費者の方により知ってもらい、農業関係人口を増やしていくことならできるのではないか。本SIGでは、これを「農の担い手」を増やしていくための第一歩と考え、農業関係人口を増やしていくためのビジネスアイディエーション(=新規就農パッケージのデザイン、提供価値に関する仮説検証等)を5月より5回にわたって実施しました。

前半では、参加企業間での達成目標の共有をおこなうとともに、森林文化研究所やJVの丹後王国からゲストスピーカーを迎え、農業の醍醐味や課題などについて理解を深めました。またチームを組んでのビジネスコンセプトの立案、仮説検証方法の設計に取り組みました。そのうえで4回目では、滋賀県長浜市にあるヤンマーミュージアムで施設見学を兼ねた集中研修をおこなってさらに議論を重ね、最終的には3つのビジネスアイデアを抽出し、発表しています。

■プロ農家監修のベランダ菜園キット
子育て世代を対象に、「食育」と身近なところから農業を始めることのできる「楽しみ」という価値を提供。ベランダ菜園キットには、資材・肥料のパッケージや農家からスマートフォンで受けられるアドバイス、マスター称号付与などの製品・サービスが含まれる。

■健康経営のトータルプロデュース
企業と主業農家を対象としたビジネスプラン。企業にとっては、農業体験が社員教育や健康促進、ひいてはCSRの向上を促し、人手不足の悩みを抱える主業農家にとっては、労働力のアサインや業務の切り出しサポートがメリットとなる。

■野菜の栽培技術コンテスト
農業のプロが持つノウハウを活かし、オンライン直販チャンネルの無償開設、有名レストランでの期間限定のメニュー立案や仕入れ、栽培技術の無償デジタル化、知的財産化を展開。篤農家にとっては事業拡大の機会となり、一般消費者は、市場では入手できないような高品質の野菜を食べる楽しみを得ることができる。

都市のマンション住まいの方などと農家をつなぐため、多彩な業種・業界の方々と議論を交わし、意見交換できたことによってビジネスプランが創出できました。今後事業化につなげていきたいと考えています。

TOTO株式会社 ビジネスイノベーション推進部 中村 良次 氏

TOTO株式会社 ビジネスイノベーション推進部 中村 良次 氏

③ 暮らし価値向上SIG:「未来の暮らしの価値向上を」

「未来の我々の生活はどんなふうになっているのだろうか」――これは、誰もにとって大きな関心事の一つです。IoTの進歩により実現する「スマートホーム」や「シェアリング」をキーワードに多様化するライフスタイルや価値観の変化を踏まえ、本SIGでは、これからの「安心・安全・快適な新しい暮らしのあり方」を検討し、価値向上を実現するためのビジネスを創出することを目的に活動しています。

住宅、暮らしをめぐる社会課題を参加メンバー(14社・団体)間で共有したのち、未来の暮らしに対して提供し得るサービスについてのアイデア出しをおこない、議論を重ねました。サービスの具体化を見据えてブラッシュアップを図り、最終的には以下の2つのアイデアに絞りました。

■お風呂の扉を開けると別世界
入浴の時間以外は活用されていない個室である「お風呂場」を、没入感を持ちながら別世界にトリップできるような空間として活用。また、お風呂場を活用してイベントやライブを友人とバーチャルにつながりながら鑑賞できるサービスや、旅行体験ができるサービスを提供。

■ワーケーションによる新しい家族との過ごし方
子育て世代の大企業の従業員とその家族を対象に、地方でのワーケーション×子どもの思考力などを高める教育プログラムの提供。福利厚生プログラムとして展開し、国内外の優秀な人材確保につなげる。地方の遊休資産を活用し、地域移住・定住につながる機会を創出。

一つ目のアイデアについては、今後コンテンツ配信会社へのヒアリングや実現可能性の調査をおこない、トライアルの実施を目標として考えています。二つ目についても、福利厚生代行会社や教育・スポーツプログラムを提供可能な企業・団体、地方自治体など、本サービスの事業主体者として想定されるところへのヒアリング等を進め、ビジネスアイデアの実現可能性について検証をおこなっていく予定です。

トヨタ自動車株式会社 先進技術統括部 AI戦略グループ 東京分室 入江 喜朗 氏

トヨタ自動車株式会社 先進技術統括部 AI戦略グループ 東京分室
入江 喜朗 氏

株式会社ベスプラ 代表取締役 遠山 陽介 氏

株式会社ベスプラ 代表取締役 遠山 陽介 氏

④ 渋滞解消WG:「自動運転社会が抱える課題を検討」

自動運転社会の実現までには非自動運転車、あるいはレベルの違う自動運転車が混在した交通環境や、自動運転車の普及促進のための付加価値の付与など、解決すべき問題が山積しています。本WGでは、自動運転社会の到来に向けて、交通流システムの価値向上のため、基盤構築を推進し、普及を狙えるシステムを構築していきたいと考えています。具体例として、渋滞緩和を促すための協調型交通流制御を導入すれば、利用者は、快適で円滑な走行を実現できます。

協調型交通流制御技術の開発におけるポイントは次の2つです。

・車両プローブ情報などを活用した協調走行制御システム
・ゲーミフィケーションやドライバーへの情報提供を利用した行動変容システム

この技術開発には、①渋滞予測、②車両挙動制御、③ヒトの心理操作を軸とした3つの技術開発が含まれます。①については、ナウキャスティングとフォーキャスティングがありますが、まずは渋滞予測情報の基盤を築いていくことに主眼を置いて開発を進めます。②は、①の情報を用いながら、渋滞予防のためにどのように車両挙動を制御するか、③は、ドライバーの行動変容を促すために、渋滞予防のための情報をどのように提供していくかということを踏まえた研究開発になります。

今後は、渋滞予測情報の販売、協調制御車両の実現、そして、個人行動特性を含むプローブデータ価値の向上とそれらを利用することによる新移動体サービスの実現を目指し、技術開発、実証実験の段階を踏みながら、社会実装の可否判断をおこなう予定です。

続いて「富士吉田実証実験」の進捗が報告されました。山梨県富士吉田市は、年間501万人の観光客が訪れる人気の観光地であり、渋滞発生が頻出することから適合地と判断し、同市の協力のもと、渋滞緩和と観光地への誘導を目的とした実証実験をおこないました。

現時点の課題として挙げられるのが、「ザ・タイムセール」というスマートフォンアプリの利用状況です。このアプリは、渋滞が発生した際にアプリユーザーに通知し、渋滞緩和までの時間をタイムセールや近くの観光スポットで過ごすように促す仕組みとなっていますが、ダウンロード数、ユーザー登録数、実際に富士吉田市を観光した人数が、まだ少ない状況です。このため、市販ガイドブックの無料付録アプリ内で、富士吉田市に興味がある人に対して広告の表示をおこなう予定です。また、「ザ・タイムセール」をインストールする際に利用者に回答いただいたアンケート結果をもとに、渋滞が発生した時のみ、500円クーポンを配布し、近くの温泉やレストランなどで利用できる仕組みを考案しました。これらの実証実験は、2019年1月まで継続しておこなわれる予定です。

株式会社三菱UFJ銀行 経営企画部経済調査室 佐藤 昭彦 氏

株式会社三菱UFJ銀行 経営企画部経済調査室 佐藤 昭彦 氏

⑤ 金融WG:「評価シートのプロトタイプを作成」

本WGでは、社会課題解決型ビジネスに資金がまわる仕組みの創出に向けて、「インパクト投資」に着目、事業者・資金提供者・行政をつなぐコミュニケーションツールとしてのインパクト評価の枠組みや評価ツールの検討をおこなってきました。特に注力したのがインパクト評価シートのプロトタイプを作成です。これは投資先のビジネス戦略・成長に焦点を当て、目標に向かう事業の伸長や成果の把握を通じてインパクトの実現を間接的にフォローする方法として考えられたもので、主としてベンチャー企業向けの評価シートです。

上期は、関係機関へのヒアリング等を通じてプロトタイプのブラッシュアップを進めてきました。9月28日には、INCF事務局よりプレスリリースを配信し、本WGの検討概要を開示しました。これを本WGの一区切りとし、これまでの成果を踏まえて下期には新たに、「インパクト投資WG」を立ち上げる予定です。インパクト投資WGでは、本WGで得られた知見を活用しながら、事業者にメリットを生み出すことのできるインパクト評価の方法を、さらに実証的に検討していく考えです。

株式会社三菱総合研究所 INCF事務局 須崎 彩斗

株式会社三菱総合研究所 INCF事務局 須崎 彩斗

⑥ Open Innovation Management(OIM)研究会:
「産学共創の新しいマネジメントを議論」

本研究会はINCFアドバイザリーボードの1人、京都大学経営管理大学院教授の椙山 泰生 氏の起案で、6月にスタートした産学連携研究会です。アカデミック側の理論・論点整理と本質的な課題の探求と企業側の問題意識の相互作用によって生まれる産学共創の新しいマネジメントを目指して、上期は、東京、京都の二都市で全4回開催しました。

「企業エコシステムと既存企業との関係 -CVCの価値-」をテーマに、コーポレートベンチャーキャピタルを実施する企業の目的・ロジック、CVC投資を技術ベンチャー買収につなげるための方策などについて議論を深めた第1回を皮切りに、「技術系スタートアップ買収における期待の非対称性」や「コーポレートアクセラレーター」などを主題に回を重ねました。

9月27日にキャンパスプラザ京都で開催した第4回では、早稲田大学ビジネススクール准教授であり、カリフォルニア大学サンディエゴ校助教授の牧兼 充 先生が、サンディエゴのエコシステムをいかに新事業創造に活用しているかについて講演しました。今後も「オープン化事業」などさまざまなテーマで、月1回程度の開催を予定しており、さらに幅広い参加者を募っています。

2018年度下期 新規活動の紹介

京セラ株式会社 メディカル開発センター東京事業開発部 内藤 昌宏 氏

京セラ株式会社 メディカル開発センター東京事業開発部
内藤 昌宏 氏

① 生活習慣病予防SIG:「若年無関心層の“やる気スイッチ”を探る」

生活習慣病予防は、重要な社会課題の一つ。昨今、さまざまな生活習慣病の予防法が考案・提供されていますが、実のところ、好ましい成果が上がっていないのは、対象者が、有効な予防策をとるための「やる気スイッチ」を押せていないことが根源的な原因ではないか、という問題意識のもと、本SIGは、若年無関心層(新卒~39歳)を対象に、健康行動に向かう心理的な障壁とやる気スイッチがどこにあるのかを探り、行動変容を促すためのビジネスアイデアを参加企業の特性を生かしながら検討していきます。

凸版印刷株式会社 情報コミュニケーション事業本部 ビジネスイノベーション推進本部 矢尾 雅義 氏

凸版印刷株式会社 情報コミュニケーション事業本部
ビジネスイノベーション推進本部 矢尾 雅義 氏

②ワーケーション&ビヨンドSIG:「地域発イノベーション創出を目指して」

「人生100年時代」、「AI×ビッグデータ時代」を迎え、働き方が変わろうとしています。健康経営の推進をはじめ、人材の最適活用、人材育成・人財投資の強化等の検討が企業で始まっています。また、デジタル技術の発達によって、住む場所、働く場所、消費する場所が自由に選べる時代になっています。一方、首都圏・大都市圏に人口が集中し、地方では人材不足や承継問題等に直面している状況が見られます。

このような背景から、本SIGは、柔軟な働き方による大都市圏従業員の満足度と生産性の向上、そして地域社会の解決を実現し、地域発のイノベーションを創出することを目指しています。上期の「暮らしの価値向上SIG」のなかで議論された“ワーケーション”をさらに深堀し、昨年度より凸版印刷が取り組んでいる「みなかみヘルスツーリズム開発プロジェクト」で得た知見も踏まえながら、大分県別府市をフィールドにした地域の課題解決に取り組んでいきます。現地視察を実施し、事業アイデアの策定、プロトタイプの構築を経て、来年4月以降の実証実験につなげることを目標として活動していきます。ベンチャー、大企業、自治体等、多様なプレイヤー(会員)の参画を期待しています。

株式会社三菱総合研究所 INCF事務局 浜岡 誠

株式会社三菱総合研究所 INCF事務局 浜岡 誠

③ インパクト投資WG:「マネジメントのモデル構築を実証的に進める」

金融WGを引き継ぐ形で立ち上がった本WGでは、社会問題解決に取り組むビジネスのインパクト拡大を助勢し、ひいては、インパクト投資の裾野を拡大することを目指しています。そのためのカギとなるのが、社会的インパクトを定量的・定性的に把握し、当該事業や活動について価値判断を加える「インパクト評価」です。

財務評価とは異なり、インパクト評価にはさまざまなスタイルがあり、統一的なスタンダードはグローバルに見ても確立しているとはいえいません。本WGでは、内閣府のモデル事業などで使われているロジックモデル型を基本とし、金融WGで作成したインパクト評価シートのプロトタイプをもとにヒアリングとWGを重ねて、インパクト評価ならびにマネジメントのモデル構築を実証的に進めていく予定です。

今回はインパクト評価のメリットを重要視し、KPIの参考になるようなものを作っていくことを目指します。このため、社会課題解決に向けてインパクト拡大を志向するベンチャー企業をはじめ、インパクト評価・マネジメントに関心を有する方をメンバーとして募りたいと考えています。

なお、本WGには、アジアベンチャーフィランソロピーネットワーク(AVPN)アドバイザーであり、慶應義塾大学 政策・メディア研究科 特任講師を務めるインパクト評価の専門家、伊藤 健 氏からもご支援、助言をいただきます。

株式会社三菱総合研究所 INCF事務局 高橋 寿夫

株式会社三菱総合研究所 INCF事務局 高橋 寿夫

④ 学び直しWG:「『学び直し』SIGは、『学び直し』」WGへ

本WGは、「学び直しSIG」で検討した3つの学び直しテーマの実証の場です。

■やるべき+αを発見
漠然とした不安を抱える40代男性を対象に、「何がしたい、何ができる」を判断し、何をやるべきかを認識してもらうキャリア診断サービス

■変身資産形成支援研修サービス
50代男性を対象に、従来経験していなかった新しい役割を試せるような経験の機会を研修として提供し、変身資産形成の支援をおこなうサービス

■Recurrent mama(リカレントママ)
育休・産休中の女性を対象に、職業体験、職業訓練、学んだことを生かせる活躍の場を実質負担なしで提供し、実際の就業にまでつなげることをめざすサービス

下期は、段階を踏みながら、これらのビジネスプランの有効性を実証していきます。上記の3テーマ以外にも、新しい「学び直し」サービスの提案があった場合、それが実証につながると判断した時は、実証のためのプラットフォームの場として、本WGの場を提供する予定です。その際は新たなチームを組成し、主導企業のもと、会員の皆様にも連携についてご案内をしていきます。

三菱UFJ信託銀行株式会社 フロンティア戦略企画部 星 治 氏

三菱UFJ信託銀行株式会社 フロンティア戦略企画部 星 治 氏

⑤ プラチナキャリア支援WG:「学び直しの機運醸成のために表彰制度を創設」

定年延長の議論が現実味を帯びてきた今、AIをはじめ、テクノロジーの発展により仕事の質が変わり、学生時代に学んだ知識だけで一生働き続けるのは難しくなることが予想されます。上期の「学び直しSIG」の報告にもあったように、人生100年時代を生きていくためには、「学び直し」は必要不可欠です。しかし、多くの企業では、学び直した人材を評価できる体制が整っていない、人材流出の恐れなどの理由から、「学び直し」に必ずしも積極的ではないのが現状です。

本WGでは、「学び直し」の機運醸成を目指して、「プラチナキャリア企業表彰制度(仮称)」の導入を検討していきます。今後は「CSR企業の総覧」の調査や、企業調査で実績のある東洋経済新報社と連携し、上場企業を対象に必要なデータ収集をおこないます。そのうえで人材の「学び直し」に積極的かつ年齢にかかわらず、学び直した人材をしっかりと活用している企業を選んで、表彰していきたいと考えています。

年内に企業アンケートを実施し、収集したデータ分析結果に基づき、専門家による審査会を開催、さまざまな視点から表彰企業を決定し、来春には公表したいと考えています。こうした取り組みがトリガーとなり、学び直しの機運が高まり、働き方の改革にもつながるのではないかと考えています。

INCF新規会員の自己紹介・事業PR

後半のプログラムでは、新規にINCFに加入した会員26企業・団体の担当者から、自社でのイノベーション関連の取り組みや事業内容についてプレゼンテーションをおこなっていただきました。

登壇企業・団体(※敬称略、登壇順)は以下の通りです。

■A会員:京セラ、堺化学工業、スリーエムジャパン

■B会員:それいけシステムコンサルティング、OUTSENSE、アスタミューゼ、inaho、Institution for a Global Society、ANEW Holdings、grooves、ゲイト、ディビィ、デジタルグリッド、トリプル・ダブリー・ジャパン、ファーストアセント、マッシュルーム、ミライセルフ、リトルソフトウェア、レスキューナウ、レッツ、One Concern

■賛助会員:Asian Venture Philanthropy Network、ARUN Seed、沖縄科学技術大学院大学、科学技術振興機構、高知県

交流会

中間報告会終了後は、会場を移して交流会を開催しました。和やかな雰囲気の中、大企業とベンチャー企業、新規会員同士での活発な情報交換や会話の輪が広がり、有意義なネットワーキング、マッチングの時間となりました。これをきっかけに、新たな共創や協業につながることを期待させる場となりました。(了)

交流の様子

交流会の様子

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